「スクリビルドさん、こんにちわです!」
ちょっとした用事で、エールポートに立ち寄った私は、以前、お世話になった、イエロージャケットのスクリビルドさんに挨拶をした。
「やぁ、君か。どうだい、調子は?」
そういって、スクリビルドさんは、笑顔で応えてくれた。
私はここ最近会ったことや、冒険での出来事なんかを掻い摘んで説明しながら、ひと時の談笑を楽しむのだった。
「そういえば、あの子たちも元気かい?」
「もちろん、元気ですよ! ほら!」
そういって、私は、とある事件で保護した、狼犬の子を、スクリビルドさんに見せた。
その元気に走り回る姿を見て、スクリビルドさんにも、自然と笑顔が浮かぶ。
「もう一匹の、クァールの子はどうだい?」
「……あの子は……」
その時の事件で保護したのは、この狼犬の子だけではなかった。
この子の親、つまり、成体の狼犬によって追い立てられ、かみ殺されてしまったクァール。
その傍らで、助けを求めていた、幼体のクァールもまた、私が保護する事になっていたのだった。
「……なんて言ったらいいのか……」
言うべきか言わざるべきか、迷っている私の様子に、何かを察したのか、慌てて、スクリビルドさんが声をかけてくる。
「そ、そうか……こんな世の中だ。そういう事もあるさ……」
「そう……ですよね……」
「仕方ないさ……」
「……そうですね! それじゃ、ちょっと呼びますね!」
「うん……うん?」
なにか引っかかるところがあったのか、スクリビルドさんが、軽く首を傾げる中、私は、軽やかに指笛を吹き鳴らした。
そして、程なくして、タッタッタッと軽快な足音が聞こえてくる。
「!!!?」
「あの子、こんなに大きくなっちゃったんですよ! 元気なのは良いんだけど、最近、よく食べるから大変で……」
「………」
「……あの? スクリビルドさん……?」
「でかくなり過ぎだ!!」
スクリビルドさんの驚愕の声が、港に響き渡ったのだった。
先日ツイートに返事した者です。
こちらでは初めまして。
確かにでかくなりすぎですよねー。
どんなもの食べたらこんな急成長するんだ……?
コメントありがとうございます!
なんだか、スクスクと成長していって…。
気が付いたら、背中に乗れるほどになっていました(笑